『立ち会い出産!その前に』
今やお産には、「立ち会い出産」という言葉が日常的に使われるようになりました。
ママの希望としてはパパに立ち会って欲しいと思う方も多いでしょう。でも、パパとしては、なんだか怖いからイヤだという人もいます。
「立ち会い出産」ってどういったものなのか・・・。
今回は、当院でおこなっている立ち会い出産についてちょっとご紹介しますね。
━━━まずはじめに・・・当院での立ち会い出産の割合。(H21年4月〜11月帝王切開は除く)
平均すると、34.6%!10組中3組強ということになりますね。
- これは多いのか少ないのか・・・?
━━━立ち会い出産とは
- 夫や家族が出産に立ち会うことを立ち会い出産といいます。しかし、単に出産の場面に居合わせることだけでは立ち会い出産とは言いません。
- よく耳にする「出産のシーンを記念にビデオに撮っておこう」「お産ってどんなのか見てみたい」などの興味本位的な気持ちでは「立ち会う」意味と全くかけ離れています。
- 立ち会い出産の本当の意味は、「奥様と一緒にお産に臨み、陣痛に耐える奥様をサポートしてもらいながら、生命誕生の瞬間をご夫婦で分かち合っていただく事」なのです。そのためには、妊娠中からご主人にも「正しいお産の知識」を持っていただき、出産がどういうものなのかをご理解いただかなければなりません。
- このような準備をしっかりされてはじめて立ち会い出産の目的と素晴らしさを実感していただけます。
━━━立ち会い出産には、学習が必要!
妊娠・出産は自然の営みです。ずっと続いてきた命の繋がりを考えると、元気で赤ちゃんが産まれてきて当たり前、って思っておられる方がほとんどではないでしょう。
- 嬉しく幸せなイメージの出産ですが、その実は常に危険と隣り合わせということを
- ご存知でしょうか?つまり、緊急事態に急変することもあるということです。
- 出産を私達のような施設でされるという事は、安全と安心を期待しておられるという事に他なりません。そういった意味で、出産が本人だけでなく周りのサポート(医療者)がその安否を左右すると言っても過言でないくらい重要なのです。ですから、立ち会い出産をされるためには、ご夫婦共に妊娠・出産を正しく理解することが必要不可欠なのですね。
- こんな例があります。立ち会いされたご主人さんの中に、分娩中の出血を見て気分が悪くなってしまったり、貧血で卒倒されたりと、途中で看護師や助産師にかかえられ分娩室を出られた方がおられます。それも1例2例ではありませんでした。
- 分娩時には産婦さんの援助をするために医療者が緊急時に備えて側についていますが、倒れられたご主人の介助に手をとられてしまったらどうなるでしょう??
- これでは本末転倒ですね。ですから、立ち会い出産を希望されるご夫婦に出産に関して正しい知識を持っていただいた上で出産に臨んでいただきたいのです。毎月1回開催しているマタニティセミナーでは、妊娠出産について、当院がお伝えできるたくさんの情報をお話しています。セミナーを受講された皆さんは「知らなかったことがいっぱい!!心構えが激変しました。受講して本当に良かった」と、口々にされています。
━━━ところで、お産のとき、パパはどんなことをするの?
- 陣痛が始まって痛みに耐える奥様に、声をかけたり、痛いところをマッサージしたり、呼吸法を一緒に行ったり、水分補給を促したり、汗を拭いたり、手を握ったり・・・と、ご主人さんが奥様にしてあげられることはたくさんあります。たとえ立ち会いをされなくてもこれらのことは分娩待機中に病室内でも充分してあげられことです。
- ということは、分娩室で立ち会うだけが立ち会い出産では無いのですね!
- 「素晴らしい経験。立ち会いをして本当に良かった」、「力を合わせて二人で出産した、というかけがえの無い経験ができました。」といった感動の声が毎回聞かれます。
━━━最後に
- 一生に数回しかない妊娠・出産という生命(いのち)の神秘を、心に残る素晴らしい経験となるよう、そして安心・安全なお産をご夫婦共に迎えていただけるよう、当院のスタッフ全員が全力でお手伝いさせていただきます。心配なこと、不安なことはどんな些細なことでもお気軽にスタッフにお尋ねくださいね。