2015.12.08

無精子症治療のための顕微授精


不妊症の治療

無精子症治療のための顕微授精

無精子症の男性の睾丸から、極わずかな精子を見つけ出す方法です。従来、妊娠することは不可能と考えられていた無精子症のご夫婦でも、この方法とICSIを組み合わせて(TESE-ICSI)、極めて良好な成績が得られることが明らかとなっています。

 

MFCでは、1997年9月より治療を開始。
200組以上のご夫婦で400回以上実施し、良好な治療成績を上げ、
日本で最も多くの治療を手がけています。

 

無精子症治療のためのICSI種類

 

睾丸内精子を用いた顕微授精(TESE-ICSI)

  極めて少ない精子を見つけだしてICSIに用いる方法

 

精巣上体内精子を用いた顕微授精(MESA, PESA-ICSI)

  睾丸で精子を作る能力は正常に保たれているが送り出せない場合。

 

精子細胞を用いた顕微授精(ROSNI)

  精子をつくる能力が極端に低下し、精子が見つからない場合でも、
  精子細胞はほぼ全員に存在するため、精子細胞を用いての顕微授精を行う方法。

 

1.卵巣刺激

卵胞の発育を促して、確実に複数の卵を採取するためにお薬を用いて卵巣を刺激します。
基本的には2種類のお薬を用いますが、基礎体温の高温相から使い始め、採卵2日前まで続けていただきます。お薬の量などはお一人お一人で異なります。

2.卵胞発育観察

卵巣刺激により、いくつの卵胞がどの程度発育したかを知り、もっとも受精に適した時期に採卵を行うために必要な検査です。経膣超音波断層法と血液中のホルモン値により観察をします。

3.採卵

成熟した卵を経膣超音波法で確認しながら、採取します。所要時間は15~30分位で、MFCでは無菌状態に保たれた手術室でおこなっています。また、日本で最初に超音波断層法を用いた採卵はMFC見尾院長によるもの(1984/鳥取大学医学部産科婦人科在籍中)で、その後、全国的に広まった手法です。

4.精巣から組織の採取

採卵により、成熟卵が得られたことを確認した後、クリニックの手術室で精巣組織採取のための小手術をおこないます。
麻酔科専門医師により全身麻酔を行いますので、痛みは感じず安心して手術が行えます。所要時間はおよそ10分程度で、麻酔がさめれば帰宅できます。

5.精巣組織の処理

組織は細かく切り、培養液で洗浄してから遠心分離します。その後濃厚細胞浮遊液中から精子を入念に探しますが、場合によっては5~7時間かかることもあります。

6.顕微授精

採取した卵は卵のみで数時間培養した後、顕微鏡で注意深く観察しながら、各々の成熟した卵子に活発に運動し、形も正常と思われる精子を専用の極細い針状のピペットで1個づつ注入します。

7.培養

受精卵を出来る限り女性の体内に近付けた環境で発育させていきます。
MFCでは培養液をはじめ、培養環境に独自の工夫をこらし、受精卵へのダメージを少なくするようにしています。
この環境のなかで発育を続け、分割卵になっていきます。

8.胚移植

分割した受精卵を細く柔らかいチューブを用いて、子宮の中へ戻します。
胚移植後は子宮内を受精卵の発育に適した環境に保つため、お薬を数日間使用していただきます。

ご夫婦の状況に応じて十分な話し合いの上で行っていくことが重要です。
顕微授精を受けられる方はARTセミナーを必ず受講して下さい。

 

 

受精卵凍結保存・融解胚移植 

 

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