2015.12.08

妊娠が成立するからだの仕組み


妊娠が成立するからだの仕組み

女性の体は、新しい生命を生みだし、そしてその生命を育てるという重要な役割を担う臓器があります。それぞれの臓器の機能や役割はとても複雑ですが、それぞれの臓器について少しでも多く正しく理解することが、日々の生活を有意義に過ごすためにも治療を受ける上でも大切なことです。
そして、不妊治療を始められる前に、ぜひ知っておいていただきたいこと、それは重要な鍵である妊娠が成立する仕組みです。

 

 

卵巣

卵巣

そら豆くらいの大きさで左右一対で骨盤内にあります。
卵巣内には20から40万個の卵子が存在し、妊娠するために毎月の月経周期に少しずつ消費されています。
また、女性らしさを形作ったり、妊娠を維持するために2種類の女性ホルモン(卵胞ホルモン、黄体ホルモン)を分泌するという女性としての最も重要なはたらきをしています。
MFC通信で働きなどについて、さらに詳しく説明をしています。

卵管

卵管

子宮の両側(卵管角)から左右に伸びる細い管で、卵管の長さは約12センチ。
卵管の先端はイソギンチャクの触手の様な形をしていてラッパ管(卵管采)とよばれ、卵巣から排卵された卵を取り込む大切な役割を持っています。
卵管は取り込まれた卵と精子が出会い受精して新しい命(受精卵)が発育する場所です。
また、卵管はこの新しい命を子宮まで送り届ける役割もあり、これは、卵管内の線毛細胞の働きにより約一週間かかって行われます。

子宮

子宮

西洋梨を逆さまにしたような形で大きさは鶏卵くらい。上方は左右の卵管に、下方は腟につながっています。卵巣内の卵胞(卵子の入った袋)の発育に応じて卵胞ホルモンが増加し、それにより子宮の内膜はしだいに厚くなり、排卵後の黄体ホルモンとの共同作用でふかふかのベッドの状態になります。こうして卵管から送り届けられた新しい命(受精卵)が着床し、赤ちゃんが元気に育つための準備をしています。妊娠が起こらなければ、子宮内膜は剥がれて出血と共に排出されます。これが月経です。
また、妊娠が成立すると大量の黄体ホルモンの作用で子宮は柔らかく、急激な勢いで大きくなり赤ちゃん(胎児)を10カ月間育て出産に導きます。

 

膣

外陰部と子宮の間をつなぐ管の様な臓器です。
普段は性交の場であり、お産の時は大切な産道でもあり、赤ちゃんはここを通って生まれてきます。
通常、腟の中は常に強い酸性に保たれ、侵入してくる細菌に強い殺菌作用をもっているため、感染は起こりません(腟自浄作用)。

卵胞

“卵子を包む袋”のことを卵胞と呼びます。卵巣のなかに存在する、まだ、未発達な卵胞は『原始卵胞』と呼ばれます。
月経周期の時期にあわせて分泌されるホルモンにより、10個前後の原始卵胞が発育を開始します。
卵胞は2週間かけて『成熟卵胞』となりますが、『成熟卵胞』となれるのは、複数の卵胞のなかで、最も健康で優秀な卵胞1個だけです。
卵胞の発育過程は超音波断層法ではっきりと観察できます。
排卵直前の卵胞は約20mmの大きさで、液体の入った袋状に見え、その袋の中に卵子が入っています。卵子の大きさは約0.25mmです。

排卵

卵胞が発育して、20mm位になると、たくさんの女性ホルモンをつくり出すようになります。
脳は細胞が充分成熟したと判断し、排卵を促すホルモンを大量に分泌し始めます。
およそ1日半後に卵胞の壁に穴があき、中の液体といっしょに卵子が飛び出します。

卵捕獲

卵捕獲卵管は排卵が近づくと、卵巣のほうによっていき、ラッパ管は卵巣の表面を被い、排卵された卵子を卵管内に吸い込みます。
しかし、卵管が自由に動けなかったり、卵管と卵巣の間に障害物があったりすると、排卵が起こり卵管は正常に働いても、卵子は卵管の中に入る事ができず、結果的には妊娠が起こりません。
これらの原因の一番多くは、クラミジア感染による腹腔内の癒着と子宮内膜症です。

受精

受精ラッパ管で捕獲された卵は卵管内に取り込まれ、偶然タイミング良く精子が卵管の中に侵入していれば、複雑な機序を経て受精が起こります。

受精卵移送

受精卵移送卵管で受精した卵は受精卵となって、約1週間かけて子宮へ移動していきます。その間に受精卵は分割をくり返していきます。

着床

受精卵が子宮の内膜に取り込まれて発育を開始する状況になることを「着床」といいます。
つまり、妊娠が成立したことを意味しますが、実はこの着床の仕組みはまだわからないことが多く、世界中で着床に関する研究が行われています。

 

 

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