2015.12.08

ごあいさつ


はじめに

 

「常識の非常識」

現在の日本の社会では、表面的な現象や思いこみ、さらには、習慣、誤報などを安易に疑うことなく信じ込み、結果として大きな落とし穴にはまったり、後悔したりする場合が本当に多いと思います。しかし、僕たちの目前にある現象を一つ一つ丁寧に、あるいは、 理論的に検証してみると、実は大きな間違いであったり事実と反することが極めて多いものです。つまり、「常識の非常識」と言える事柄です。 僕の日々の診療の中でも、同様の事象に数多く遭遇します。たとえば、結婚すると、あるいは、性行為があると当然妊娠できる。妊娠できたら当然健康なこどもが生まれる。妊娠しないのは、子どもができないのは、「異常だ」「病気だ」「普通じゃない」。当然のようにこのような会話が日々交わされ、信じられています。そして、世間一般の感覚として、 妊娠の出来にくい状態を「不妊症」、つまり、病気や異常ととらえ、この病気は、「つらい!」 「悲しい」「普通じゃない」と語ります。 世間全体に、お子様をお持ちでないご夫婦に対して、このようなネガティブな発想があふれ、これが世の常識になっています。 僕はその発想そのものが「常識の非常識」であり、本当は全く逆だと思うのです。妊娠は起こらなくて当たり前。妊娠できても流産して当然。

 

 

「夢をかなえる」

妊娠でき、そして、流産しなかった赤ちゃんのみが、有り難いことに無事に育ってくれる。妊娠に至る全ての過程が完壁であったときのみに、無事に元気な赤ちゃんは誕生してくれる。そして、当然のことですが、ミクロの世界では、妊娠のための営みが自然の必然として脈々と進行し、妊娠できているはずですが、僕たちの目にそのミクロの営みは映るはずもなく、僕たちはその神秘をうかがい知ることはできません。ですから、妊娠の成立はものすごく複雑な、あるいは、 奇跡が奇跡を呼ぶような、確率の低い出来事としか思えませんし、そうであるからこそ、 生命の誕生がこの上なく尊い、有り難い、まさに「神様からの授かりもの」であると思うのでしょう。そして、その無数のプロセスがうまくいくかどうかは、本当にある意味では、いつの世においても神頼み的偶然の積み重ねであるはずです。しかし、ご夫婦が本当にお子さんをお望みで、お子さんを授かる事が、ご夫婦の何より大きな夢であるなら、その夢に向かってご夫婦が真剣に取り組んで行かれると、不思議なことに、ほとんどのご夫婦にその夢は叶うのです。もし仮に、何か妊娠に到達しにくい原因が見つかった際は、 よろしければ僕たちがご夫婦の夢の実現のためにお手伝いをさせて頂くことで、極めて高い確率で赤ちゃんはやってきてくれます。

 

女性であれば、最低限度の条件が整ってさえいれば、必ず赤ちゃんの夢は叶うのです!このことだけは僕は自分の生命をかけてでも断言できます!長年の経験を経て、このような思いに至った時、僕には、お子さんを授かりにくい、つまり、一般的に用いられる「不妊」が「病気」とも、「異常」とも、「普通じゃない」とも思えないのです。むしろ、それはご夫婦の「個性」だと思えるのです。単に、それぞれのヒトの「得手」、「不得手」の問題だと。「不得手」は努力して克服するのみです。夢に向かって努力することで、夢は叶うのです。

 

著書 「命のからくり 心とからだの声を聞こう」より

 

 見尾保幸
医療法人社団  ミオ・ファティリティ・クリニック 理事長